「ストレートネック」と姿勢

「ストレートネック」という言葉を聞いた事はありませんか?頸椎の生理的前湾の消失(直線的な配列)状態を示す言葉です。(病名ではありません)正常な頸椎は柔らかな前湾曲構造(アーチ状の配列)になっています。(脊柱全体で考えたとき、緩やかなS字カーブをしています)この湾曲形状を保つ事で重たい頭をバランスよく支え、重力方面からの衝撃を吸収する事が出来ます。「ストレートネック」になると頸椎のクッション性が失われ、歩行などの緩やかな動作であっても頭蓋骨の重たさが常にクビの前側の筋肉(斜角筋)や肩甲骨の間にある僧帽筋・菱形筋が緊張している状態で、肩こり・頭痛・吐き気・めまい・手のしびれなどの症状が現れます。ちなみに、「猫背」の姿勢は「ストレートネック」を引き起こす大きな要因の一つです。勉強中の子供達の姿勢も前屈みとなり、それが毎日長時間続くと子供といえども、体調に異変が生じます。頑張ることはもちろん大切ですが、体のメンテナンスも忘れないでください。正しい姿勢を保つ事が元気に毎日を送る秘訣です。